【地価LOOKレポートのみかた】

●今週、平成25年度第4四半期の地価LOOKレポートが国土交通省より発表されました。国や都道府県が発表している地価公示・地価調査についてはご存知の方も多いと思いますが、地価LOOKレポートについてご存知の方はまだ少ないのではないでしょうか?

 

●どんな内容かといいますと、地価LOOKレポートは主要都市の地価動向を先行的に表しやすい高度利用地等の地区について、四半期ごとに地価動向を把握することにより先行的な地価動向を明らかにするものです。
つまり、地価の変動が大きいであろうエリアの動向については3か月単位でその動向を
チェックできるようにしています。
現在は、東京圏65地区、大阪圏39地区、名古屋圏14地区、地方中心都市等32地区の計150地区が対象となっています。

 

●レポートが発表されたときに、私がチェックしているポイントは以下の3つ。
①全体の地価動向(上昇・横ばい・下落)の割合
②大阪圏の各地区の詳細な動向
③全体の傾向と違う動きを示している地区の変動理由

 

今回の地価動向は、全体150地区のうち上昇122地区(前回107)・横ばい22地区(前回34)・下落6地区(前回9)となり、上昇の傾向がより高まっています。
大阪圏でも39地区のうち上昇34地区(前回28)・横ばい5地区(前回11)となっており、全国と比較しても上昇の傾向が強いといえます。

 

●地価公示や地価調査と比較すると調査するポイント(地区)が少ないですが、四半期ごとの全国の地価動向を俯瞰できるのがこのレポートのメリットかと思います。
不動産を所有されている方はもちろん、不動産を賃貸されている方もその動向を確認されることをお勧めします。